2004-06-27から1日間の記事一覧

興味深い本

◆根本美作子『眠りと文学 プルースト、カフカ、谷崎は何を描いたか』中公新書 プルーストとカフカと谷崎の3人を並べて論じるというのが、私にはとても新鮮に写る。文学における<夢>というのは、しばしば論じられることがあるけれど、<夢>と言わずあえて…

一貫した方法

◆三浦雅士『私という現象』講談社学術文庫 この間、『青春の終焉』を読み終えたところなので、その余勢を駆って、三浦雅士の初期作品であるこの本を読んでみた。たぶん、以前に一度読んだと思うのだけど。 読んで気がつくのは、三浦雅士という評論家は、初期…