2003-12-23から1日間の記事一覧

かつて普遍的な「知」があり得なくなって、個別的な事象へ関心が集まるようになった。もちろん、普遍性への疑いを持ちながらも、個別性へ埋没する「知」のあり方にある種の苛立ちというか困惑も一方では存在する。「知」がたんにある特定の個別的な事象にだ…

◆『文学界』2004年1月号 特集が、「映画の現在」。なんといっても一番読みたいと思ったのが、蓮實重彦と阿部和重との対談だ。アメリカ映画の徹底討議に関心が向く。

仲正昌樹『モデルネの葛藤――ドイツ・ロマン派の<花粉>からデリダの<散種>』

◆仲正昌樹『モデルネの葛藤――ドイツ・ロマン派の<花粉>からデリダの<散種>』御茶の水書房 『「不自由」論』の仲正氏の修士論文を基にした本。ドイツ・ロマン派をポストモダンの視点からの読み直し、といったところか。読むのに、かなり骨の折れる本だけ…