2003-11-17から1日間の記事一覧

◆四方田犬彦『アジア映画の大衆的想像力』青土社

野崎歓『谷崎潤一郎と異国の言語』

◆野崎歓『谷崎潤一郎と異国の言語』人文書院 『谷崎潤一郎と異国の言語』もある意味、言葉にこだわった分析をする。谷崎の文学を言語の翻訳という視点から読む、と言えばよいだろうか。異国の言語とは、外国語のことだし、谷崎にとっては関西の言葉もまた「…

定方晟『空と無我――仏教の言語観』

◆定方晟『空と無我――仏教の言語観』講談社現代新書 『空と無我』は、はじめのうちはその書き方に少々苛立ちを覚えるが、読み慣れると面白い本だ。しかし、けっしてやさしい本とは言えない。かなり専門的な書き方だと感じた。(私自身、仏教についてほとんど…