読んでから考える

内田樹の次の文章を読んで、自分が以前書いた「素人」批判を思い出してしまった。

とにかく、こちらは素人ですから、専門家に何を言われても「あ、そうですか。すみません」でおしまいです。別にそれによって「バカ」の烙印を押されても、何の実害もありません(だって、中国研究で飯喰ってるわけじゃないから)。そのような「素人の気楽さ」がこの本には横溢しております。
そんなふざけたことが許されてよいのか、とお怒りになる方もおられるかも知れませんけれど、私は中国研究の専門家が余技に専門外の「レヴィナス研究」を書かれても、「武道論」を書かれても、絶対に怒ったりしません。それで「トレードオフ」ということにしていただけませんでしょうか。だめですか?*1

自分が「素人」を批判したとき念頭においていたのは、このような「気楽さ」あるいは開き直りだった。たしかに、専門家だろうが素人だろうが、そんな肩書きにこだわらず、面白い本ならば何も文句はないのであるが。
ともかく、中国に関する本だし、出たら買って読んでみよう。