一度経験してみるといい

大学生や高校生も携帯電話を当たり前のように持つ世の中。ここ中国でも、みんな携帯電話を肌身離さず持っていて、スキあれば仕事をさぼって携帯をいじくっている。その姿を見ているのも楽しいものだ。こうなると「つながりの社会」は、日本だけの現象ではなく、アジア社会を覆う現象か、はたまた全世界を覆う現代的な現象なのだろうなと妄想してしまう。みんな、だれかと繋がっていたいのだなあと。
それはともかく、大学生や高校生なら一度は授業中に先生に隠れて携帯をいじったことがあるのではないだろうか。教壇というのは、不思議な場所で、学生が何をやっているのか、ほとんど見えてしまう。ある意味、見たくないものまで見えてしまうと言っても過言ではないだろう。なので、教壇から見ると、学生が携帯をいじっている姿はすぐに気がついてしまう。学生の人は、一度教壇から教室を眺めてみるといいと思う。どんなにうまく隠れたつもりでも、というか隠れていること自体が不自然なのだから、それで先生にばれてしまうのだ。このあたり、若者のかわいいところでもあり、知恵がないなあと苦笑するところでもある。
で、言いたいのは、たとえば友達と会話をしているとき、急にその友達が何の断りもなく携帯をいじりだしたら、多くの人は気分が悪くなるだろうということだ。それと同じことで、授業中に携帯をいじっている生徒を見ると、先生も気分が悪くなる。一度、学生の方は、教壇に立って、この気持ちの悪さを体験してみるといいかもしれない。良い人生経験になるだろう。
まあ、生徒に携帯をいじらせる余裕を与えてしまう授業をする先生にも大いに問題があるのだが…。