ロマン・ポランスキー『オリバー・ツイスト』

◆『オリバー・ツイスト』監督:ロマン・ポランスキー/仏・英・チェコ/129分
ディケンズの小説をポランスキーが映画化。オリバー・ツイストと名付けられた孤児が、ロンドンへやってきて、子供たちにスリをさせて稼いでいるフェイギンに出会う。オリバーもフェイギンたちの悪事に巻きこまれる。だが、オリバーは常に善なる心を持ち続けていた。――
物語が面白いのは言うまでもないが、この映画で目を引くのはやはりフェイギンやビルといった悪党たちだ。フェイギンを演じるサー・ベン・キングズレーがすごい。いやらしい表情、憎らしい態度などを非常にうまく表現していた。また、仲間の悪党ビルを演じたジェイミー・フォアマンも、その凶悪ぶりが本当に憎らしかった。ビルの結末を見て、ほっと安心したのは言うまでもない。