姜尚中『在日 二つの「祖国」への思い』

姜尚中『在日 二つの「祖国」への思い』講談社α新書、2005年3月
これは中途半端な本だ。私語りとしても、日朝関係の歴史分析としても中途半端に終っている。新書という媒体のためなのかもしれないけど、読んでいて面白いと思うところがなかった。読みどころがないのだ。
思い切って、「私」についてもう一度語ってもよかったのか、それとももっと詳しく現在の状況を分析してもよかったのかもしれない。それに、あまり文章も練られていないのか、少々単調な記述で読みにくい。ページ数が少ない本だから、我慢して全部読んだけど、長い本だったら途中で読むのを断念したかも。というわけで、私にはあまり参考にならない本だったのが残念。

在日 ふたつの「祖国」への思い (講談社+α新書)

在日 ふたつの「祖国」への思い (講談社+α新書)