『なおかつ、お厚いのがお好き?』

◆『なおかつ、お厚いのがお好き?』扶桑社
少々強引でも、難解な思想や文学を分かりやすく単純化して説明してあるのは参考になる。こんな風に本の紹介ができると良いかも。私的には、フーコーとかドゥルーズがあったので、それがどのように解説されているのかが気になって読んでみた。
この本では、哲学と文学の古典から現代まで、題名ぐらいは知られているが、なかなかすべてを読み通すのが困難な本を、意外な組み合わせを使ってやさしく紹介している。
たとえばフーコーの場合は、こんな感じだ。「女子高生ファッションで読み解くフーコーの「言葉と物」」。ドゥルーズは、「携帯で読み解くドゥルーズ=ガタリの「アンチ・オイディプス」」といった感じ。こんな調子で、全部で18人の哲学者、文学者が説明されていてかなり理解しやすい。たしかに、この説明を読んでみると、実際に原著のほうを読んでみようかなあと思ってしまう。こういう本もたまにはありかなと思う。読んでみて面白いし。

なおかつ、お厚いのがお好き?

なおかつ、お厚いのがお好き?