たぶん面白い本ではない

◆大塚和夫『イスラーム主義とは何か』岩波新書
きょうの朝に図書館に行った時に借りた本だ。借りてから、研究室に戻ってすぐに読み始める。半日かけて、半分ほどしか読めなかった。どうしてか?というと、けっこうつまらない本だからだ。なので、読んでいる途中で何度も放棄しそうになってしまった。つまらないというのは、私にはかなり内容が専門的すぎて理解できない、と言う意味だ。それに政治的な面しか語られないし。
そもそも、この本は、読売新聞のサイトの書評で、取り上げられていた本だ。*1まあ、書評に取り上げられる本だから面白いのかもと思ったのだが、そうではなくて残念。書評によると、「イスラム主義」とは政治的イデオロギーのことだそうで、なるほどだから政治の話ばっかりなのかと納得。私は、どちらかというと政治の話より、イスラムの「文化」のほうに関心があるので、この手の本は苦手なのだった。でも、読み始めたからには最後まで読み通そうと思う。*2

*1:評者・白石隆京都大学教授)「◆イスラーム主義とは何か 大塚和夫著」http://www.yomiuri.co.jp/bookstand/syohyou/20040523ii13.htm

*2:どうもこの癖が良くないらしい。本をたくさん読む人というのは、つまらない、役に立たないと思った本はすぐに読むのを止めて、次の本に移るという。勉強の仕方でも、自分に役に立たない本は、全部読む必要はない、と言われる。このことを、私も理解しているのだけど、そして納得もしているのだけど、読み始めた本を途中で放棄するのはかなりの覚悟が必要となる。この前、クセジュの『フーコー』を途中放棄したが、その時もかなり逡巡した。でも、やはり最後まで読めないと考え、読むのを止めたのだった。そのぐらい、私にとって、読み始めた本を途中で止めることは、つらい出来事なのだ。この癖のために、どれだけ時間を無駄にしていることやら…。