メディアを受容する身体を記述する

吉見俊哉編著『一九三〇年代のメディアと身体』青弓社
1930年代をメディアとそれを受容する身体に注目して分析する。その後の時代、つまり総動員体制へ、メディアと身体を通じていかにシフトするかということが、収録された論文の通奏低音となっている。特に猥雑な空間が、次第に統制されていく過程を追った論文が目立つ。