◆『ダカーポ』527号
◆『現代思想 11月号臨時増刊 総特集サイード
ダカーポ』は、「書評で鍛える文章力と読書力」という特集が読みたかったので。
もう一つ、死刑囚の特集があってこちらのほうが興味を引く内容だった。こういう話になると、たいてい次のようなことが語られれる。
「日本もアメリカのように特異な犯罪が目立つようになったが、凶悪事件も含めて犯罪が増えているわけではないんです。」
一方で、死刑制度反対として、犯罪の抑止効果がないということも言われる。
「現に、これだけ死刑判決が出ているのにかかわらず、凶悪事件は微増傾向。基本的には死刑廃止を願っています。」
こういうのを読むと、死刑制度に関しての議論の時は、犯罪の数を云々するのは無駄なのだなあと思う。犯罪の数が重要なのではないということが明らかだ。