2004-11-16から1日間の記事一覧

三島由紀夫『私の遍歴時代』

◆三島由紀夫『私の遍歴時代』ちくま文庫、1995年4月 これは、三島が自分の青春時代や作家としてデビューした頃を振り返ったもの。「わが思春期」というエッセイなどは、ほとんど『仮面の告白』と同じことが書かれてある。これを読んでしまうと、「ああ、なる…

三島由紀夫『行動学入門』

◆三島由紀夫『行動学入門』文春文庫、1974年10月 晩年の三島はしばしば「行動」ということを口にした。この本で、三島が考える「行動」を説明している。 この時期の三島の書いたものを読むのは、かなり息苦しい。というのも、この本でも説かれることだが、「…

北田暁大『<意味>への抗い』

◆北田暁大『<意味>への抗い――メディエーションの文化政治学』せりか書房、2004年6月 これまで発表された論文を集めた本。なので、以前に読んだ論文もいくつかあり、読み終えるのにそれほど時間はかからなかった。しかし、収められている論文はなかなか鋭い…