佐藤喜彦編『【中国の大学生】素顔と本音』

◆佐藤喜彦編『【中国の大学生】素顔と本音――日本語でつづる「日本、そして私の国」』河出書房新社、2006年5月
本書は、日本語を学んでいる中国の大学生が、日本や中国に関するテーマで書いた作文を集めたもの。「日本そして日本人」「愛する祖国「中国」」「中国の諸制度に思う」「両親は私の誇り」「世界のリーダー国を目指して」の5つの章で構成される。
現代の中国の若者が、日本や自分たちの国についてどう考えているのかよく分かる。興味を引いたのは、中国でも大学生の就職が困難であるということ。特に日本語を専攻している学生は厳しいらしい。入試の改革などによって、大学生が近年増加したことが原因となっている。どこの国でも、教育と仕事のバランスを取るのが難しいのだろう。