安部公房『壁』
◆安部公房『壁』新潮文庫、1969年5月
朝、起きてみるとどこか異変を感じる。なんだろうと思っていると、自分の名前が無くなっていることに気がつく。記憶喪失とかではなく、名前が自分から出て行ってしまうのだ。会社に行ってみると、もう一人の自分がいる。よく見るとそれは自分の名刺であった。この設定がおかしくてたまらない。物語は、なんだかよく分からないというか状況のイメージができないのだが、すごく面白い。
- 作者: 安部公房
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1969/05/20
- メディア: 文庫
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