講談社文芸文庫編『戦後短篇小説再発見1』
◆講談社文芸文庫編『戦後短篇小説再発見1 青春の光と影』講談社文芸文庫編、2001年6月
全部で11の短篇小説が収められている。以下、各短篇についての簡単なメモ。
- 太宰治「眉山」…○、「うまいね」という印象。
- 石原慎太郎「完全な遊戯」…××、この短篇は、以前一度読んだことがあった。やっぱりダメだ。全然ダメだと思う。こんな小説でお金を取るのはいけないと思う。この小説(小説家?)だけは、文学の世界から消えても構わないと本気で思う。
- 大江健三郎「後退青年研究所」…△、よく分からない。
- 三島由紀夫「雨のなかの噴水」…◎、三島らしい皮肉。
- 小川国夫「相良油田」…○、幻想小説?
- 丸山健二「バス停」…△、「いやな女」が主人公。
- 中沢けい「入江を越えて」…○、「性」が幻想であった青春時代。
- 田中康夫「昔みたい」…×、こんな生活があったのか!
- 宮本輝「暑い道」…△、典型的なホモソーシャル関係。
- 北杜夫「神河内」…◎、父(茂吉)との親子関係が興味深い。「父と息子」の微妙な関係という近代文学的小説。
- 金井美恵子「水の色」…△、難しすぎ。
- 作者: 講談社文芸文庫
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2001/06/08
- メディア: 文庫
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