現在読書中!

きょうは本を一冊読み終えることができなくて、日記に書くことがないのが残念。いま、『三島由紀夫映画論集成』と『渋江抽斎』と『ニーチェと悪循環』を読んでいるところ。ちなみに、この3冊には何も関連はない。ただ、手元にあった本を読んでいるというのが真相。
三島由紀夫映画論集成
三島由紀夫映画論集成』は、また読み終えてから感想を書きたいが、ここにはいくつか対談とか鼎談とかも収められている。三島の対談などを読むと、たしかにこの人は、話すのが上手だな、と感じる。読んでいてすごく面白い。
渋江抽斎』は、例の『百年の誤読』を読んで刺激を受けて読み始めた。渋江抽斎 (岩波文庫)『百年の誤読』のなかでも、「読むのがつらい」と言われていた作品だが、実際に読んでみたら、たしかにその通りだった…。でも、私はけっこう好きな作品かも。つらいのは、人物名がたくさん出てきて、その人物が何年に生れて、何年に何々をした、とかそんな記述が延々と続くこと。なんじゃこれは!と呆れるぐらい、執念深く、人物の跡を追っている鴎外がいる。なんとも不思議な作品。っていうか、鴎外!なんでそんなに抽斎やらその周囲の人が気になるのか。
ニーチェと悪循環 (ちくま学芸文庫)
ニーチェと悪循環』は理解できないながらも、「身ぶり」とか「病」とか、そうした身体とニーチェの思想とを論じていてとても興味深い。読みやすい訳文なので、苦労せずに読めるところが好き。