見ておきたい映画

キング・アーサー』なんていう映画の公開が始まる。文学と映画の関係を研究する者としては、一応チェックしたいと思う。
イギリス文学に詳しくないので、アーサー王伝説はよく知らないけど、アーサー王といったら、やはり私などは漱石が頭に思い浮かぶ。漱石の初期作品に『薤露行』が、あってこれがアーサー王伝説をもとにしたもの。正直、読みにくいので、私は『薤露行』を未だに読んでいないのだけれど、この映画をきっかけにして読んでみるのも悪くない。映画を見てから小説を読むか、小説を読んでから映画を見るか、それが問題なのだけど。
関連として、『薤露行』の研究で有名なのが江藤淳の『漱石アーサー王伝説』という博士論文。結局、これも嫂問題が論じたくて書いたような論文で、その点を激しく批判したのが大岡昇平*1