とても良い本だと思う

野矢茂樹『論理トレーニング101題』産業図書
『論理トレーニング』もすばらしい本だったが、その演習編ともいえる本書『101題』もすばらしい。というか、こちらのほうが力を抜いて書かれているので、初心者にはより読みやすい本に出来ている。論理的に考え、文章を読み、そして論証をすることに必要なことだけが取り上げられていて、理解しやすいのだ。
本書の目次は、以下の通り。

「第1章 接続表現に注意する」
「第2章 議論の骨格をつかまえる」
「第3章 論証とはどのようなものか」
「第4章 演繹の正しさ・推測の適切さ」
「第5章 論証を批判的にとらえる」

重要なことは、この5つの項目だけなのだ。この5つに関して意識するだけでも、本の読み方や文章の書き方が変わってくるのではないだろうか。そんな感想を持った。この本は、私のなかではバイブル的な存在になりそうだ。これからも何度も振りかえるようにしようと思う。