自分の意見を言い切る度胸

村松恒平『プロ編集者による文章上達<秘伝>スクール』メタ・ブレーン
メルマガを本にしたもの。文章を書くのは、自分の主体性を確立することだ、おそらくこれが中心テーマだろう。それよりも、私がこの本から学んだ教訓は、たとえ批判があろうと、たとえ稚拙な主張であろうと、自分の意見を言い切ってしまうことが大切なのでは、ということだ。ズバリ、これこれは、こういう事なのだ!と言ってしまう。この心意気にちょっとうらやましさを感じた。でも、あまりにもいい加減なことやバカげた主張でないかぎり、思い切って自分の考えを発表してしまう度胸も必要なのではと思う。私の良くない点は、批判を恐れる余り、内に閉じこもってしまうか、いかにもどこからか借りてきたような考えを借りてしまうことだ。そうすると、自分の考えが弱くなる。論文を指導してもらうとき、いつも論が弱いとコメントされるのだけど、原因は借り物で自分をごまかそうとしてきたことだ。間違いは、直せばよいし、批判は自分の論を見直す貴重な視点であるし、これらを過剰の恐れていては、何も書けない。文章を書くことで、自分の弱さを克服していこう。