◆『エクリチュールの冒険――新編・フランス文学史大阪大学出版会
米沢嘉博編『マンガ批評宣言』亜紀書房
たまにはフランス文学史も勉強してみたいと思って買ってみる。文学史の知識は知らないより、知っておいたほうがよい。またこの手の本を手元に置いて、ちょこちょこ知識を確認するのもよい、かなあと思う。
マンガの批評書を検索していたらこの『マンガ批評宣言』を見つけ、さっそく古本屋で買う。
マンガの批評書を探していたのは、自分の『めぞん一刻』論をもう少しまともなものに書き直そうと思ったため。マンガの知識を仕入れたいと。そうしたら、この本の中に四方田犬彦「誰を、どう見分けるか?――漫画におけるキャラクターの根拠」という論と宇波彰「同一性の反復――『めぞん一刻』論」という二つの論文で、『めぞん一刻』を扱っていた。これはなかなかお得な本だ。このあたりは先行研究として、自分の論の中に組み込めそうだ。これで少しは本格的な論になるだろう。