和田秀樹『大人のための文章法』

和田秀樹『大人のための文章法』角川書店
まず、序章で「逃げているかぎり文章は書けない」という。この本でその通りだと思った箇所だ。文章を書くことの恐怖が、文章を書けない原因だと。他人と会話が出来る人ならば、文章を書くことができるという。書けないあるいは書かないというのは、全く恐怖以外のなにものでもないのだろう。というのも、私の場合、考えてみれば論文を書く恐怖がいつもある。その恐怖というのは、もちろん書いたものへの他人の評価が怖い、ということにすぎない。この恐怖があるために、ついつい論文を書くことから逃げてしまう。結果、なかなか論文の数が増えない状態に陥っている。逃げていてはいつまでも書けないと反省。とにかく書いてしまう。後から書き直すことができるのだから。