2005-09-29から1日間の記事一覧

蓮實重彦『「私小説」を読む』

◆蓮實重彦『「私小説」を読む』中央公論社、1985年10月 論じられているのは、志賀直哉、藤枝静男、安岡章太郎の3人。『「私小説」を読む』というタイトルから、この本は「私小説」論なのかなと予想していたのだが、まったくちがった。「私小説」かどうかとい…

平野謙『昭和文学史』

◆平野謙『昭和文学史』筑摩書房、1963年12月 芥川の死から始まって、戦争直後の昭和20年代までの文学史。特に、昭和10年代の記述が中心で、しかもかなり詳しい。「政治と文学」という切り口で記述している。私は、この昭和10年代に興味を持っているので、こ…