2005-04-19から1日間の記事一覧

こうの史代『夕凪の街 桜の国』

◆こうの史代『夕凪の街 桜の国』双葉社、2004年10月 絶賛されているで、どんな本なのか買って読んでみた。 広島そして原爆がモチーフになっている。あの日に生き残ってしまったこと。どうして生き残ってしまったのか?こうした問いは、たとえば『父と暮せば…

松尾匡『近代の復権』

◆松尾匡『近代の復権――マルクスの近代観から見た現代資本主義とアソシエーション――』晃洋書房、2001年2月 序章の冒頭で「マルクスの全体系は疎外論でできている」(p.1)とはっきりと主張している。普通、マルクスの疎外論は初期にとどまっていると見られてい…