2003-11-16から1日間の記事一覧

安部公房『砂の女』

◆安部公房『砂の女』新潮文庫 久しぶりに読んでみた。しかし、この小説ほど感覚に訴えるものはないと思う。皮膚に砂がまとわりつく感覚。粘着感、腐ってぶよぶよとなる家。汗、体の匂い。読んでいるこちらも何か不快感を感じてしまう。たとえば、夏目漱石の…