2006-06-22 町田康『くっすん大黒』 今日の読了本 ◆町田康『くっすん大黒』文春文庫、2002年5月 遅ればせながら、町田康のデビュー作を読んでみる。とんでもなく面白い。これはすごいなあと感心しながら、一気に読んでしまう。また、文庫本の解説を三浦雅士が書いているのだが、この解説も非常に面白い。三浦は、ここで「くっすん大黒」と梶井基次郎の「檸檬」を比較しているのだが、冗談なのか本気なのか分からない論で、町田康の文体をうまく利用している。さすが文芸評論家だ。くっすん大黒 (文春文庫)作者: 町田康出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2002/05/01メディア: 文庫購入: 10人 クリック: 51回この商品を含むブログ (170件) を見る