影響をモロに受ける
◆岡本太郎『強く生きる言葉』イースト・プレス
一気に読んでしまった。熱い、そして力強い言葉に思わず引き込まれる。ああ、こういう本に弱いなあ。けっこう影響を受けてしまう。たとえば、こんなことを言われると、勇気づけられるものだ。
劣等コンプレックスから抜け出すためには、その劣っている面じゃない、すばらしいほうの面から自分を見返して、駄目ならかえっておもしろいじゃないか、というように発想を変えてみることだね。そうすれば心がもっと自由になるし、心が自由になれば周囲の視線も気にならなくなる。(p.29)
これだな、発想の転換。私は、普段から極度の劣等コンプレックスに陥っていて、常に自信喪失状態。論文が書けないのも、自信のなさと周囲の評価が気になって仕方がないからだ。「ひどい評価を受けるのはイヤだ」と考えるあまり、何も書けなくなってしまう。そんな悪循環の中にいる。
そこで、この発想の転換が必要になるわけだ。良いものを書こうとするから、どうにもならなくなって、自信喪失状態になるのだから、いっそのこと、大失敗の論文を書いてやれ!と逆に考えることにした。大失敗という点で注目されるかもしれないし。それはそれで、良いことかもしれないと思ったりもする。