加藤陽子『戦争の日本近現代史』

加藤陽子『戦争の日本近現代史 征韓論から太平洋戦争まで』講談社現代新書、2002年3月
本書のねらいは冒頭部で明確に次のように述べられている。

 為政者や国民が、いかなる歴史的経緯と論理の筋道によって、「だから戦争にうったえなければならない」、あるいは、「だから戦争はやむをえない」という感覚までをも、もつようになったのか、そういった国民の視角や観点や感覚をかたちづくった論理とは何なのか、という切り口から、日本の近代を振り返ってみようというのが、本書(講義)の主題となります。(p.9)

冒頭でフーコーに触れているが、要するに、戦争に関する言説分析といったところだ。方法はなかなかおもしろくて、興味深いものだった。ただ、ちょっと内容が難しくてよく理解できなかった。

戦争の日本近現代史 (講談社現代新書)

戦争の日本近現代史 (講談社現代新書)