仲正昌樹『集中講義! 日本の現代思想 ポストモダンとは何だったのか』
◆仲正昌樹『集中講義! 日本の現代思想 ポストモダンとは何だったのか』日本放送出版協会、2006年11月
非常にわかりやすく整理されていて有益。現代思想の要点と流れを理解できる。
読んでいて思ったのは、全共闘崩れにしてもニュー・アカ崩れでも、当時はまだ彼らを受け入れる余地が大学にあったのだ。(たとえば、全共闘のあと私学が増えたために崩れが教員として残れたとか、ニュー・アカの頃は、中身がよくわからない「国際○○」などの専攻の増加したとか。)そうやっていわゆる文化系の人間は生き残ってきたが、現在はそうした生き残りの方法が無い。この状況が幸か不幸なのか一概には言えないけれど。
集中講義! 日本の現代思想 ポストモダンとは何だったのか (NHKブックス)
- 作者: 仲正昌樹
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2006/11/28
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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