川本隆史『現代倫理学の冒険』

川本隆史『現代倫理学の冒険−社会理論のネットワーキングへ−』創文社、1995年1月
第一部で、現代の正義論の状況を巧みにまとめている。功利主義からはじまって、リベラリズムリバタリアニズムコミュニタリアニズムフェミニズム、そしてA・センについて論じる。それぞれの主張を、かんたんに知ることができて良い。
第二部は、応用倫理学の状況についてまとめている。センの理論を高く評価しているのが、本書の特徴か。最後に、ロールズハーバーマスフーコーの3人の架空討論を試みていて、これがかなり面白い。本書の内容の要約にもなっているし、各思想家の特徴もこれによって理解しやすくなる。