マルセル・シューバッハ『ベジャール、バレエ、リュミエール』

◆『ベジャール、バレエ、リュミエール』監督:マルセル・シューバッハ/2002年/スイス/95分
リュミエール」という公演に至るまでのベジャールを追いかけたドキュメンタリー映画。ダンスについては知識などないけれど、ベジャールの名前だけはよく覚えている。というのも、やはり『愛と哀しみのボレロ』が非常に印象的な映画だったから。あの振付けをしたベジャールのドキュメンタリーということで、興味津々だった。
映画のなかで印象的だったのは、ベジャールが注文を受けた振付けと自分自身の創造によるのとでは、どちらが良いかと聞かれて、注文を受けて振り付けをするほうが良いと答えていた場面だ。創造は不自由なほうがよいと。そして、自分を産婆なのだという。それは、つまり作品を生み出す手助けをしているということだ。逆説的だが、何か制限があるほうが、自由な想像/創造を生み出すということが興味深いし、芸術というものの秘密を垣間見たような気持になる。自由とは不自由ゆえに可能なのだろう。