まだ休みではありません

今年から大学の夏休みの期間が変更されたようで、正式な日程によると来週から夏休みになるそうだ。去年までは、ちょっと変則的な日程で、一学期が7月の上旬で夏休みに入って、9月のはじめから一学期の残り講義を再開するというものだった。つまり、一学期の途中に夏休みが入っていたのだけど、今年から夏休みの前に一学期を終えてしまう、夏休みの後は二学期になる、というように変更したらしい。なんで、こんな当たり前のことを今さら実行したのかよく理解できないが、これも時代の流れに沿ったものなのだろう。
というか、例年8月あたりは、それほど大学図書館は混まないのだけど、テストやレポートやらで、いまだに混んでいる状態。朝も早いうちに行かないと良い席が取れないし。早起きは面倒だけど、もう少しの辛抱だとがんばっている。
暇つぶしに『ユリイカ』の論文作法特集号を読み返してみた。蓮實重彦のインタビューのところ。ここは論じなければいけないという「細部」を見抜く力、かっこいい。経験を積めば身につくのだろうか?
今週は、じっくり型の読書をしようと思う。これまでは、できるだけたくさんの本を読むことを目標にしていたけど、たまには時間をかけて一冊の本を読む、ということもしてみたい。ということを考えて、昨日からバルザックの『幻滅』を読み始める。まだ、最初の部分を読み終えただけ。リュシアンという青年が、バルジュトン夫人と恋愛関係に入っていくところ。「○○夫人」に恋をする青年が登場してくると、いかにもフランスの小説、19世紀のフランスの小説って感じがする。
それから、リュシアンの妹が非常に兄思いの女性。これは、もしや「妹萌え」の小説なのか!と叫びそうになる。
本屋さんで、「図書新聞」だったと思うが、それを見かける。一面で『『少女たちはなぜHを急ぐのか』をめぐっての対談らしきものがあったと思うが、「9・11以後なんたらかんたら」という文字を見て、「少女たちの性意識と9・11が関係しているのか」と興味が出る。そうそう、今の世の中が悪いのは「9・11」のせいなんだよ、たぶん。とりあえず、何か社会現象を見つけて、それを「9・11」のせいにしておくと、なんとなく評論家っぽい、と思う。