必須の「教養」

これから思想や文学を学ぶ人に以下のことを薦めておきたい。
思想や哲学の研究がしたい人→SF小説を読むべし。
文学の研究をしたい人(あるいは作家になりたい人)→少女マンガを読むべし。
もちろん両ジャンルを読むことを薦める*1
中学、高校時代にこの二つのジャンルを大量に読んでおけば、将来優秀な研究者になれると思う。とくに現代の「日本」の「文化」を支えているのが、少女マンガとSFについての「教養」だろう。
だから、少女マンガとSFは、人文系の研究分野に進みたい人にとっての必須の「教養」になるのではないか。(いやもうすでになっているのではないか。)
これは、冗談ではなくて、真面目な話。文学の研究者になりたいからと言って、漱石や鴎外だけを読んでいてはダメだ。(まったく読まないより、読む方がましではあるが。)
文学の研究者に本気でなりたいのなら、いわゆる純文学と呼ばれる小説よりも、少女マンガを大量に読んでおいたほうが良い。なぜなら、少女マンガの「教養」がないと、これからの小説はきっと読み解けないはずだからだ。
もし、中学生や高校生で、文学や哲学に興味・関心を持ち始めた人がいるなら、まず手始めに少女マンガやSF小説を読み始めることを薦めたい。もし、先生で教え子から、「文学の研究をしたいのですが、どうすればよいか」と相談されたら、迷わず少女マンガかSFを薦めるべきだと思う。というか、中学や高校の授業で、少女マンガを教材にしていかに読んだらよいか考えると、すごく役立つと思うのだが。
本当に重要なことだと思うので、もう一度強調しておきたい。これからの研究者に必要な「教養」は、少女マンガとSF小説である!*2

*1:あくまで私の経験の範囲だが、この二つをよく読む人のほうが、良い研究をしている。

*2:と言いながら、私が一番苦手なのが、この二つだ…。これからがんばって読み進めよう