しっかりせねばいけないのだが
◆エーリッヒ・フロム『自由からの逃走』東京創元社
◆エヴニン『デイヴィドソン』勁草書房
◆森村進『自由とはどこまで可能か』講談社現代新書
◆フレデリック・グロ『ミシェル・フーコー』文庫クセジュ
リバタリアニズムって、いったいどんなものなのか、これまでさっぱり分からなかったので、ちょうど新書に森村氏の本があったので読み始める。リバタリアニズムと一つに括ることができないけど、とりあえずこの本を半分ほど読んだところで思ったのは、思考としては面白いけど、実際にこんなふうな社会になったら嫌かも。あくまで思考実験みたいな感じで、一種のユートピア小説のように受け取ると、けっこう面白いなあと思う。でも、私はリバタリアンにはけっしてなることはないだろうなあ。
周囲の人にもよく言うのだけど、私はかなり保守的な傾向が好み。伝統や国家をなんの疑問もなく肯定してしまう。なので、ぼろぼろに批判されまくりの思想の持ち主だと自覚している。弱点を分かっていても、つい「国家は絶対必要だ」「伝統は昔からあるのだからきちんと守るべきだ」と言ってしまう愚かな自分。もちろん、こうした思想が批判されているのは知っているのですが。