雑文
きょうは、宝塚映画祭の特別イベントである「幻のキネマ再発見!〜戦前の阪神間映画事情〜」を見てきた。日本映画史に関心がある人には、貴重なイベントであったと思う。また映画研究家の円尾敏郎氏によるレクチャートークも非常に参考になった。 関東大震災…
日経IT PLUSの東浩紀の論「ライトノベルブームと『ファウスト』の行方」は、純文学プロパーの私にはよく理解できない。 理解できないのは、ここだ。 それは、人間として描かれた自然主義的な「私」ではなく、キャラクターとして描かれた虚構の「私」を中心と…
今年も宝塚映画祭が昨日から始まった。きょうは映画祭のイベントの一つである映像コンクールがあり、応募作から選ばれた10本が上映された。 普段、私はアマチュアの方々の作品を見ることはないので、今の若い人たちがどのような映画を作っているのかが気にな…
今、『限界の思考』(ISBN:490246506X)を読んでいるのだが、内容は文句なしに素晴らしいと思うが、誤字があるのが気になって仕方がない。 ×「房る」→○「戻る」(「もどる」の漢字のミス。2箇所ほど見つけた。p.254、p.320) ×遠藤智己→○遠藤知巳(p.210の注よ…
内田樹の日記に、今度出る『街場のアメリカ論』について書かれてあった。しかし、このエントリーの内容は、狡猾というかなんていうか、本人が言うとおり腹が立つのだけど、腹を立てることが内田樹の手の内にあるというので、二重に腹が立ち不愉快な思いをす…
渡邉大輔「死児とメディア化――赤坂真理論」…△or× 大山鳴動して鼠一匹といった感じがする評論。現代思想に詳しそう。特にメディア論を参照して、赤坂真理を読み解くということをしているのだが、本当に現代思想なんかを持ち出さないと赤坂真理の小説は読み解…
シネ・ヌーヴォで成瀬巳喜男特集が行われている。きょうはトークショーがあり、去年の小津特集に続いて蓮實重彦がやってきた。去年と同様、館内は大混雑。本当に人が溢れていた。 きょうのトークも面白いものだった。はじめに、きょうは「国粋主義者」として…
ウラゲツ☆ブログさんの、「「ニューアカ」系図におけるリブロ池袋店全盛期」という記事がとても面白い。80年代後半から90年代前半のリブロ池袋店について書いている。私も、この時期に、リブロ池袋店に通っていたので、非常に懐かしい。
◆村上春樹『海辺のカフカ』(上)(下)新潮文庫、2005年3月 私は、面白いとは思わなかったけど、この作品の評価はどうなっているのだろう?。四国が舞台だったり、全共闘の記憶が語られていたりして、大江健三郎を思い出してしまうが、この関連はどうなっている…
しつこいと自分でも思うのだが、この前の仲俣のエントリー記事(8月11日)が、やや気になったので、それについて書いておきたい*1。 エントリーでは、8月10日の朝日新聞(夕刊)の記事(「戦後60年の透視図 第3部・物語空間」)のなかで「極西」が言及されていた…
憲法の話からはズレてしまうが、私には大塚の次のような文章が気になって仕方がない。 もともと論壇や文壇は、サブカルチャーに手を出したり、若者文化におもねって、「そこに新しい論壇がある、そこに新しい文学がある」と戦後一貫してやってきたわけです。…
最初の読者として初稿を読み直して見た著者をとらえたものは、意図されたわけではない一貫性が維持されていることへの驚きである。その一貫性は、樋口一葉から阿部和重にいたるまでの作家たちの言葉が、それぞれ異なる水準ではあるが、著者の心をしたたかに…
「いま準備中の星野論、古川・舞城論はそれぞれ別の雑誌に載る別の原稿だが、自分では『続・極西文学論』としてまとめられるくらいの分量に、最終的にはなるように書きたいと思っている。」ということなので、きちんとした評論になったときに再度検討できる…
学生のための読書案内といえば、学術書や文芸書を紹介するものとだいたい相場が決まっている。でも、そんなカターイ本を小脇に学生がキャンパスを闊歩していたのは、もう遠い昔の話。ご年配の教授陣はよく「最近の学生は本を読まない、読むのはマンガくらい…
意味不明な文章を見つけてしまった。あとで考えるためにメモしておきたい。 「極西」世代より上のアメリカ文学者や作家にとって、『白鯨』とコンラッドの『闇の奥』、そしてフィツジェラルドがひとつのトライアングルを形成していることは間違いない。 この…
私の音楽の趣味はかなり恥ずかしいもので、人前にさらす勇気が出ず、Musical Batonはスルーしてしまいました。バトンを送って下さった方、どうもすみません。 本についてなら、なんとか書けそうなので、ためしにやってみます。 持っている本の冊数 今住んで…
データ改ざん:米医学誌への論文取り下げる 大阪大学 同研究科によると、今年に入って同大学の研究者からデータを疑う声が上がり、大学内部で調査したところ、学生が「実験に使ったマウスはいないので、実験を再現できない。実験の記録ノートもない」などと…
Wired News - 『国際マスターベーション月間』に見るネットの影響力 - : Hotwired セックスは、今でもインターネットの普及を後押しする力の1つと言えるかもしれないが、ネット上のセックスは、必ずしも他の人と交わる行為ばかりではない。自分自身とコンピ…
asahi.com: 三島賞に鹿島田氏、山本賞に荻原、垣根両氏 - 文化・芸能 三島賞は鹿島田真希氏の「六〇〇〇度の愛」(「新潮」2月号)に、山本賞は荻原浩氏の「明日の記憶」(光文社)と垣根涼介氏の「君たちに明日はない」(新潮社) 山本周五郎賞のほうに、…
丸暗記はだめ−いまどきの小学校から - livedoor ニュース 最近のことである。妻が担任の先生と面談をした。妻が先生から聞いた話では、教員は丸暗記を指導してはいけないと指示されているそうである。そう言われて教科書を見ると、憶えるべき項目が見当たら…
『クォータリー[アット]』創刊準備号(0号)に掲載されている、上野千鶴子の「生き延びるための思想」というインタビュー記事が面白い。共感出来る部分もあれば、私の考えとは異なる部分もあって、興味深い読み物だった。 一つ興味を引いたものがある。それは…
GWにこんなニュースを見て、ひどく落ち込む。 「博士号は得たけれど「ポスドク」激増で就職難」 政府はこれまで、国内の研究者層を厚くするため、大学院の定員拡大などポスドク量産を推進してきた。しかし、研究職はさほど増えておらず、その弊害が出た形だ…
吉田修一と舞城王太郎を読んでみたのだが、漠然と感じているのは、この両者はそう簡単に一緒にして論じることはできないのではないかということだ。単に「西」とか垂直の視線だけで、二人の文学の特質を語ることができるとは思えない。 というのは、やはり吉…
読んだ本、見た展覧会、行ったイヴェント、過ごした蕎麦屋、それほど自分の行動をさらして何が楽しいのか。ルソー的「告白」か、あるいは「私小説」的日本か?(『ユリイカ』2005年4月号、p.142) 購入本について記していたら、『ユリイカ』「ブログ作法」で…
バーバの『文化の場所』ISBN:4588007785るが、なかなか読み終わらない。難しい本。でも、なんとなく内容に惹かれるので、途中放棄ができない。お薦めとは言えないが、ポストコロニアルに関心がある人には一読に値する本だと思う。今、この本を図書館で借りて…
はてなブックマーク経由で、次のような文章を見つける(「何もしない人ほど批評家になる」)。ちょっと暴論なんじゃないの、というかムカッときた。 前半の「完全主義者」に関することは、巷でよく言われることなので、特に目新しいことではない。問題は、後半…
日々、本の感想を書いているので、はまぞうにレビュー機能がついたのは良いなと思ったけれど、この機能だと文字数の制限があるし、レビューは書きたいけど日記には挿入したくないということができないのがイタイ。文字数はともかく、レビューをASINページに…
新潮文庫の新刊案内を見ていたら、欲しい本がズラリと並んでいる。買い忘れないようにメモしておこう。 ・伊丹十三『ヨーロッパ退屈日記』、『女たちよ!』、『問いつめられたパパとママの本』 ⇒伊丹十三の本が、一気に三冊。どれも読みたいと思っていた本だ…
散歩がてら、近所の本屋に行くと、魅力的な本と出会った。それは、『カバー、おかけしますか?―本屋さんのブックカバー集』ISBN:4785201150。あのブックカバーのコレクションだ。これを見た瞬間、「やられたなー」と思った。 というのも、私は所有している本…
正月明けに注文を出した、はてなダイアリーブックがきょう届いた。去年の日記(2004年1月から6月まで)を本にしてみたのだ。予想以上にきれいに仕上がっていてうれしい。自分の書いた日記なのに、まるで他人の書いた文章を読んでいるような気持になってくる。…