2004-02-01から1ヶ月間の記事一覧
研究論文をどこまで参照するのか、について思いついたことをメモしてみる。私自身は、一時期「間テクスト性」などに興味があったし、遅れてポストモダンの洗礼を受けているので、「オリジナリティ」なるものは信じていない。だから、まったく誰も考えていな…
現実がメタフィクション的になってしまったと目にすることが多い。いつ頃から、こんなことが言われるようになったのだろうか。ところで、最近ある一部の批評やblogで「ネタ」と「ベタ」という言葉が目に付く。正直に告白すると、私はこの「ネタ」と「ベタ」…
『男性誌探訪』 斎藤美奈子さんhttp://book.asahi.com/review/index.php?info=d&no=5183 本屋で見かけて以来、気になっていた本だ。いったい「男性誌」というものには何が書かれているのか。いつもながら面白いテーマを見つける人だなあ。
◆門脇俊介『フッサール』NHK出版 門脇氏の本は、分かりやすい文章なので好きだ。(現象学は分かりにくいが)
『文学』2004年1-2月号を読む。「《対談》<読む>ことのすすめ」はおもしろい。このなかで、仏文学者の石井洋二郎氏はテクスト論者らしく、テクストの深いところではなく、表面にとどまったらどうかと。要するに、作品の解釈を「作家の意図」なるものに還元…
たしか、もう一つの日記にも書いたかもしれないが、私は最近「生きにくい」というモチーフを使って、文学や社会を論じることができないか、ということを考えている。 というのも、たとえば、日本は不況だと言っても、明日にも生命の危機が訪れるといような状…
◆石崎等編『安部公房『砂の女』作品論集』クレス出版 ◆小田中直樹『歴史学のアポリア』山川出版社 『砂の女』の作品論を、この本でざっと眺めたけれど、やはりこの作品は「流動」と「定着」というテーマで論じられている。したがって、「砂」を時間と解釈す…
◆『文学』2004年1−2月号 特集は、「モラルの輪郭――近代出版と倫理」とのこと。思うに、『文学』ってこの手の話題、けっこうやっているのでは。近世の出版とか。やはり出版社だけに、出版と文学の関係がよほど気になるのだろうか?
◆若桑みどり『女性画家列伝』岩波新書 イマイチ。文章が面白くないからだろう。
◆阿部和重『公爵夫人邸の午後のパーティー』講談社 ASIN:4062087758 ◆阿部和重『アブストラクトなゆーわく』マガジンハウス ASIN:4838711670 ◆奥野健男『三島由紀夫伝説』新潮文庫 ASIN:4101356025 ◆村上龍『村上龍映画小説集』講談社文庫 ASIN:4062637634 ◆…